1.2 Javaの特徴
ここまで、プログラミングはどのようなものかということや、Javaのプログラム処理の流れなどを、大まかに説明してきました。
数多くあるプログラミング言語のなかでもJavaは大変人気があり、非常に幅広い分野で利用されていますが、それは、Javaには他のプログラミング言語には無い独特の特徴があるからだと言えます。
これから、少しだけJavaの特徴について触れていきます。主な特徴をいくつか挙げていきますが、これらは今覚えなければならないものではありませんので、読み飛ばしていただいても結構です。
1. OSに依存しない
OSとは、WindowsやMacなどのオペレーティングシステムのことです。
多くのプログラミング言語の場合、異なるOSで動作させるためには、環境に応じてプログラムを作り直す必要があり、とても手間がかかります。しかし、Javaで作成したプログラムであれば、どの環境でも実行させることができます。つまり、あるOSで作ったプログラムを別のOS用に修正する手間が不要なのです。
Javaは、“Write Once Run Anywhere”(一度書けばどこでも動く)という思想で作られています。
2. オブジェクト指向である
Javaはオブジェクト指向のプログラミング言語で、操作手順よりも操作対象に重点を置いた設計になっている言語のことです。この考え方は、過去の様々なプログラミングの考え方の上に成り立っているため、初心者にとって簡単に理解できる概念ではありません。
すごく簡単に説明すると、プログラムの機能を小さなグループに分けて、そのグループを組み合わせてプログラムを完成させるという考え方です。
3. ネットワークとの親和性が高い
プログラミング言語の種類はとても多いですが、そのなかでもJavaは比較的新しい言語です。そのため、Javaは初めからネットワークを意識して作られており、ネットワークを利用したソフトウェアの開発に向いています。コンピュータだけでなく、携帯電話や家電製品などのネットワークを利用する端末でも利用できます。また、ネットワークを利用する際に不可欠なセキュリティに関しても考慮されています。
Javaの特徴を簡単に説明しましたが、「Java超入門」では、これらを深く理解しなければJavaプログラミングを始められないというものではありません。あまり深く考えすぎずると先に進めませんので、まずは手を動かすところから始めていきましょう。